口コミ効果
それに加えインターネット上における“口コミ効果”も、健康食品ブームのひとつの大きな要因になったといえる。元来、この口コミ効果という方法は、発信側とそのユーザーと思われるターゲット層間でコミュニケーションされ、認知・集客を目的として存在していたものであるが、発信元からユーザーへ情報が送られるまでの時間、今度はその購入使用者から人的コミュニケーションが開始されるまでの時間がかかり、発信から新たな購入者を獲得または認知させるまでにある程度の時間と手間がかかっていた。しかし、ネットを利用した口コミは発信から新たな購入者へのアプローチの時間が大きく短縮され、その効果も大きく変化していったのである。つまり、瞬く間に噂が拡大していくのだ。これには「良い口コミ情報」も「悪い口コミ情報」も同時にものすごいスピードで伝播し、購入者となりえるネット利用者はそうしたたくさんの情報の中から判断、多くの選択肢の中から自分に合った商品を選べるという、口コミによる購入を合理的なものとへ変化させた。購入者が利用した感想をすぐさま商品の実体験情報としてそれを配信共有することで、短期間にそして確実に次のターゲット層へ訴求出来るという構図が確立され、健康への関心が高まりつつあった現代の風潮とうまくマッチ、この“健康食品”のブームを起こすことになった。この“インターネット口コミ”の影響は、健康食品に限らず多種多様な商品すべてのマーケティング戦略をも大きく変化させていったのである。